書籍詳細

書籍名 病名漢方治療の実際―山本巌の漢方医学と構造主義
ISBNコード 9784901767002
著者名 坂東正造 著
定価 6,476 円 (税別)
詳細  卓越した漢方の臨床医として異彩を放ち続けた、故・山本巌先生の漢方治療の実際を、共に診療に従事した著者が解説する。追試した多くの読者から賞賛の声が寄せられる書。
 山本巌先生は、過去の漢方医の治験や処方集をも比較し、毎日すべての患者に、それぞれ適合すると考えられる漢方エキス剤や単味の生薬を試飲してもらい、5分、15分で自覚症状の改善度を判定するという方法を臨床で繰り返しながら、どのような病態にどの生薬や生薬の組合せが有効であるかを見究め、各病態に対して最も有効だと考えられる方剤とその加減方を決めていかれたという。その膨大な観察結果を基に構築されてきたのが山本巌流漢方医学ともいうべきものであり、本書の内容は正にそのエッセンスをまとめた、山本巌流漢方の臨床マニュアルである。
A5判、560頁
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  • [ 目次 ]
    総 論 基 礎 編

    総説……48
    構造主義漢方医学……49
    薬能による分類……61

    各 論 応 用 編

    概説……132
    漢方エキス製剤の効かせ方……134

    内 科 疾 患


    <1> 呼吸器疾患

    1.呼吸器感染症
    カゼ症候群……136

    a.普通感冒(Common cold)……137
    【合方・加減方】
    1)クシャミ、鼻水、咽痛、寒けを呈する者(急性上気道炎:寒証型)
    …138
    2)鼻、咽頭の粘膜の発赤、腫脹により鼻閉、咽痛を訴える者
    (急性上気道炎:熱証型)……139
    3)急性気管支炎……下部気道に炎症が及んだもの……139
    a)咳痰が出るが、分泌物の量も多く、色も粘度も薄く、痰が多いため
    喘鳴のある者(下部気道炎:寒証型)……139
    b)咳、痰がひどくなり、痰が黄色~緑色になる場合
    (下部気道炎:熱証型)……140
    c)頭痛……140
    d)発熱……140

    b.重症の感冒(Influenza)=傷寒……141
    【合方・加減方】
    1)寒けを訴える者(風寒表証)……142
    a.悪風、自汗、脈浮虚……表虚寒証。体の外邪に対する反応が弱
    いもの……142
    b.悪寒、無汗、脈浮緊……表実寒証。体の外邪に対する反応が強
    いもの……143
    a)節々の痛みを訴えるとき……143
    b)肩こりを伴う者……143
    2)熱感を訴える者(風熱表証)……144
    3)高熱が持続して発汗し口渇の強い者……145
    4)高熱が持続して便秘する者……145
    5)水様物の嘔吐、下痢がみられ、尿量減少する者
    体内は脱水して口渇する者……146
    6)その他
    a.少陽病の症候を伴うとき……147
    b.小児の発熱性疾患……147
    c.その他の応用……147

    "カゼ"の発汗療法(一発療法)について……147
    1.汗法(発汗療法)……147
    2.どのように汗を出すか……148
    3.発汗療法の時期と意味……148
    4.なぜ発汗療法なのか……149
    5.発汗剤の主薬……149
    6.なぜ葛根湯が効かないか……150
    7.一発療法(発汗療法)のできない病人……150

    c.胃腸型のカゼ……151
    【合方・加減方】
    1)水様性の下痢、嘔吐、尿量減少する者……153
    2)悪心、嘔吐の強いとき……154
    3)発熱を伴うとき……154
    4)冷え、腹痛、軟便(泥状便)のとき……154
    5)発熱に伴う一般症状(悪寒、頭痛、項強、筋肉痛、腰痛、関節痛な
    ど)、つまり表証を伴うとき……155
    補足)ロタウイルスによる急性胃腸炎……155
    【合方・加減方】
    下痢が止まらない者……156

    d.虚弱者のカゼ……157
    1.発汗療法のできない者のカゼ……157
    1)少陰病の者……157
    2)胃腸が弱い者(脾胃の虚)
    麻黄の使えない者……157
    【合方・加減方】
    クシャミ、鼻水……157
    3)胃腸が弱く、下痢しやすく、または吐瀉のある者……157
    4)自汗の出やすい者のカゼ……158
    2.カゼを引きやすい者の体質改善……158
    【合方・加減方】
    1)カゼを引きやすい者、軽いカゼを繰り返す者……158
    2)一貫堂の解毒体質で扁桃腺炎、咽頭炎を繰り返す者……159

    2.呼吸器の炎症性疾患
    1)急性炎症
    a.急性気管支炎……160
    a)咳、痰がひどくなり、痰は黄色~緑色になる(熱証型)……160
    【合方・加減方】
    1)胸痛の強いとき……160
    2)血痰(少量粘稠)混在…炎症性呼吸器疾患の熱痰……161
    b)咳、痰が出るが分泌物の量が多く、色も粘度も薄く、痰が多いため喘
    鳴(ゴロゴロ、ゼイゼイ)を伴う者(寒証型)……161
    麻黄の不適の者……162
    c)神経性咳嗽……163
    b.肺炎……164
    a)炎症が肺葉全体に広がったもの
    高熱(稽留熱)、激しい口渇を呈する者(陽明病型)……165
    b)胸痛を主症状とするもの、熱痰のある呼吸器の炎症(少陽病型)
    ……165
    c)炎症が肺小葉に限極しているとき。子供の肺炎……166
    d)老人、虚弱者の肺炎
    発熱が少ない老人、虚弱者の肺炎(少陰病型)……166
    【合方・加減方】
    免疫力の低下した者……167
    2)肺結核……168
    a.小児の結核……168
    b.昔、結核に用いた処方……168
    3)胸膜炎……170
    a.湿性胸膜炎…胸水の溜まるtype……170
    b.乾性胸膜炎…胸水の滲出はあまりなく胸痛を主とするtype……170
    4)肺化膿症、気管支拡張症……170
    【加減方】
    1)出血、血痰の多いとき……171
    2)炎症の強いとき、化膿傾向の強いとき……171

    3.閉塞性肺疾患
    1)気管支喘息……171
    a.呼吸困難に対して……171
    【合方・加減方】
    1)発作性の呼吸困難とともに、呼吸時ヒュ-ヒュ-いう音がするとき
    (熱喘)……172
    2)泡沫状痰の量が多く呼吸時喘鳴のある者(寒喘)……172
    b.体質改善……173
    a)幼児期……173
    b)少年期……174
    c)成人……175
    【合方・加減方】
    難治性のもの……175
    2)慢性気管支炎……176
    【合方・加減方】
    1)呼吸器の炎症を伴うとき……176
    2)気管支粘膜の浮腫(寒湿痰)……176
    3)痰が粘って出にくい者(燥熱痰)……177
    4)難治性……177
    3)肺気腫……177

    4.拘束性肺疾患
    1)肺線維症……179
    【合方・加減方】
    体力低下、息切れ……179


    <2> 循環器疾患

    1.心疾患……180
    1)うっ血性心疾患…先天性心疾患、心弁膜症、虚血性心疾患、高血圧
    症等から来る、うっ血性心不全に対して……180
    【合方・加減方】
    1)一般に、うっ血肝、出血の予防に……180
    2)呼吸困難……180
    a.一般に……180
    b.呼吸困難重症に……182
    c.呼吸困難軽症に……182
    3)うっ血肝……呼吸困難、チアノ-ゼ、浮腫等あるとき(右心不全)
    ……183
    4)浮腫に対して(右心不全)……184
    5)不整脈、動悸……185
    2)不整脈……186
    3)虚血性心疾患……186
    【合方・加減方】
    1)胸痛に対して……187
    2)うっ血性心不全に対して……187
    3)動悸、息切れに対して……188
    4)肥満、高脂血症、高血圧症などの体質改善に……188
    4)心膜炎……188
    5)心臓神経症……188
    【合方・加減方】
    1)不安、強迫症型……189
    2)抑うつ型……189
    6)心臓弁膜症、先天性心疾患……189
    【合方・加減方】
    一般に……189

    2.血圧異常
    1)高血圧症……190
    a.若年型……190
    b.高年齢型……190
    a)頭痛、めまい、指のしびれ感、不眠等ある者……190
    b)眼底出血など、出血傾向のある者……191
    【合方・加減方】
    1)血症候群のある者or最低血圧の高い者……191
    2)高脂血症、動脈硬化を伴う者……191
    3)心悸亢進(動悸)、息切れ、精神不安のある者……191
    4)狭心症、心筋梗塞を伴うとき……192
    2)低血圧症(起立性調節障害)……192
    【合方・加減方】
    1)全身倦怠感、食欲不振等あるとき……192
    2)血症候群を伴う者……193

    3.動脈硬化症……193
    【合方・加減方】
    1)血症候群のある者or最低血圧の高い者……194
    2)高血圧症……195
    a.若年型……195
    b.老年型……195
    3)虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)……195
    4.脈管系の疾患……195
    1)閉塞性動脈硬化症(ASO)、閉塞性血栓血管炎(Buerger病)……195
    【合方・加減方】
    1)末梢循環障害に……196
    2)熱証(炎症を伴う者)……197
    2)レイノ-病……197
    【合方・加減方】
    動脈の血流改善に……197
    3)血栓性静脈炎、静脈瘤症候群……197
    a.急性期…炎症症状強く腫れと痛みの強いとき……197
    b.安定期……198
    【合方・加減方】
    1)腫れと痛みの強いとき……198
    2)静脈のうっ血と炎症に対して(患部に熱のある者)……198
    3)下腿浮腫……198
    4)冷え症……198
    【合方、加減方】
    1)下半身に浮腫があり、血行の悪い冷え症に……198
    2)腰から下肢が冷えて重だるいものに……198
    3)血による冷えのぼせのあるものに……198
    4)血による冷えのぼせがあり、便秘症のものに……198


    <3> 消化器疾患

    1.口内炎……199
    1)アフタ性口内炎……199
    【合方・加減方】
    1)炎症の強いとき……199
    2)ベ-チェット病で再発を繰り返すとき……199
    3)免疫低下を伴うとき……199
    4)分娩前後のびらんor精神的stressによるもの……200
    2)潰瘍性口内炎…口舌に潰瘍を生じるとき……200
    3)萎縮性口内炎……200

    2.食道、胃運動機能異常……201
    1)咽喉頭異常感症……201
    2)食道アカラシア、反芻症(逆流性食道炎)……202
    【合方・加減方】
    逆流性食道炎、食道潰瘍合併症時……203

    3.胃炎、食道炎……203
    1)急性胃炎、逆流性食道炎、表層性胃炎……203
    【合方・加減方】
    1)炎症の強いとき……204
    2)逆流性食道炎(逆流現象)に対して……205
    3)二日酔……205
    2)慢性胃炎……205
    a.過酸症を呈するもの…普段よく食べられる者……205
    a)軽症型…胃の冷えによる痛み、空腹時痛……205
    b)一般に…胃酸過多に対して……206
    【合方・加減方】
    1)症状あるとき……胃酸過多の症状に対して……206
    2)心窩部疼痛強いとき……206
    b.低酸症(胃酸減少)を呈するもの……207
    【合方・加減方】
    1)胃液の多いとき(胃内停水)……207
    2)胃部膨満感、悪心、嘔吐を伴うとき……208
    3)胃下垂、胃アトニ-orダンピング症候群……208
    4)軟便、泥状便の者……208

    4.胃、十二指腸潰瘍……208
    【合方・加減方】
    1)症状あるとき……209
    2)心窩部疼痛(激痛)……209
    3)吐血、下血……209
    4)難治性で再発しやすい者……209
    5)stress性…腹痛に……210

    5.吃逆(しゃっくり)……210
    1)一般に……210
    2)冷えによるもの……210
    3)術後……211

    6.急性腸炎……211
    1)小腸炎(泄瀉)……211
    【合方・加減方】
    1)細菌性の下痢……212
    2)腹痛が強いとき……212
    3)軟便、泥状便、悪心、嘔吐……212
    4)四肢の冷え、尿量減少、腹痛……212
    5)炎症性下痢、腹鳴、軟便……212
    2)急性大腸炎(痢疾)……213
    【合方・加減方】
    1)初期悪寒発熱等あるとき……213
    2)炎症症状の強いとき……213
    3)冷えによる下痢(虚寒の下痢、中寒の下痢)……214
    【合方、加減方】
    1)腹痛強いとき、ガスが多くて腹部膨満する者……216
    2)水様性の下痢、腹痛、尿量減少する者……216
    4)正気の虚の下痢……216

    7.過敏性腸症候群……217
    1)便秘型or便秘下痢交替型……217
    【合方・加減方】
    1)イライラ、緊張の強い者……218
    2)冷えて腹痛、腹部膨満感の強い者……219
    3)便の量が少なく硬いとき……219
    4)冷えて軟便、泥状便の者……220
    2)下痢型……220
    a.神経性下痢型……220
    b.腹痛して下痢する者……221
    3)粘液排出型……221

    8.腹部痛……疝痛(腹痛に波がある者)……222
    1)冷えによるもの(寒疝)……222
    【合方・加減方】
    1)下肢の冷え、冷たい飲食物摂取等により嘔吐などを伴うとき……222
    2)軟便、泥状便を伴うとき……223
    3)尿量減少、四肢の冷えを伴うとき……223
    2)熱によるもの(熱疝)……223
    3)精神的stressによるもの……224

    9.脾彎曲症候群……224

    10.便秘症……225
    【合方・加減方】
    1)痙攣性便秘……225
    a.イライラ、緊張の強いtype……225
    b.腹部膨満感、残便感ある者……225
    2)弛緩性、アトニー体質……225
    3)腸内乾燥型……226
    4)気滞の便秘……226

    11.潰瘍性大腸炎、クローン病……227
    【合方・加減方】
    1)下痢するもの……228
    2)腹痛あるもの……228
    3)出血するもの……228

    12.虫垂炎……228
    1)急性初期……228
    2)慢性炎症……228
    【合方・加減方】
    1)腹痛あるとき……229
    2)難治性、再発しやすいもの……229


    <4> 肝、胆、膵疾患

    1.肝炎……230
    1)急性肝炎……230
    【合方・加減方】
    黄疸症状あるとき……230
    2)慢性肝炎……231
    【合方・加減方】
    1)難治性(fibrosis)に対して……232
    2)急性憎悪or活動期 ……232
    3)黄疸……232
    4)イライラ、緊張の強いもの……232

    2.肝硬変……233
    1)代償期…門脈圧亢進型……233
    2)非代償期…腹水の出現を認める時期……233
    a.一般に…腹水、黄疸、肝性脳症など……233
    b.腹水があって体力の低下した者……233

    3.脂肪肝……234
    【合方・加減方】
    過食、肥満傾向の者(便秘型)……234

    4.肝膿瘍……234

    5.胆石症……235
    1)発作間欠期…症状がないときor慢性で軽度右季肋部痛あるとき……235
    2)発作時…発熱、悪心、嘔吐、腹痛、黄疸等あるとき……236
    【合方・加減方】
    1)炎症症状の強いとき……237
    2)黄疸があるとき……237
    3)疼痛に対して……237

    6.胆のう炎、胆管炎……237
    1)急性期…発熱、悪寒、悪心、右季肋部痛、右肩への放散痛、黄疸など
    ……237
    2)慢性期…軽度右季肋部痛、上腹部圧迫感、不快感など……237
    【合方・加減方】
    1)難治性、再発性……238
    2)疼痛に対して……238

    7.胆道ジスキネジー……238
    【合方・加減方】
    1)緊張、イライラの強いとき……239
    2)抑鬱的傾向のもの……239
    3)怒りの強いとき……239
    4)不眠があれば……239
    5)悪心、嘔吐、曖気、心窩部疼痛あるとき……239

    8.膵炎……239
    1)急性膵炎…悪心、嘔吐、持続性の上腹部痛などあるとき……239
    2)慢性膵炎……240
    【合方、加減方】
    難治性……241


    <5> 腎臓疾患

    1.腎炎、ネフロ-ゼ疾患……242
    1)急性糸球体腎炎……242
    2)ネフロ-ゼ症候群……242
    3)慢性糸球体腎炎orステロイド剤不適応のネフロ-ゼ症候群……242
    【合方・加減方】
    1)難治性、腎不全型……243
    a.熱証型……高血圧型(最低血圧高いとき)……243
    b.寒証型……243
    2)浮腫、蛋白尿……243
    a.熱証型……243
    b.寒証型……243
    c.口渇、尿不利……244
    3)血尿に対して……244
    4)疲れやすい者、貧血(気虚)に対して……244

    2.腎不全……244
    1)急性腎不全……244
    2)慢性腎不全……245
    【合方・加減方】
    1)蛋白尿、血尿、貧血に対して……245
    2)疲れやすい者、貧血(気虚)に対して……245


    <6> 代謝、内分泌疾患

    1.肥満症……246
    1)脂肪太り……246
    2)水太り…体が重く汗かき……247
    【合方・加減方】
    1)便秘傾向……247
    2)冷え症、腰痛などある者……247

    2.高脂血症……248

    3.糖尿病……248
    1)軽症…血糖値正常保持のため……248
    2)中等症~重症……249
    【合方・加減方】
    1)軽症、中等症……口渇あるとき……250
    2)肥満、高脂血症、動脈硬化の予防……250
    3)網膜症 4)腎症……250
    5)神経障害……しびれ、痛み等に対して……250

    4.痛風……251
    1)発作時…関節に疼痛、腫脹あるとき……251
    2)体質改善…高尿酸血症の改善……252

    5.甲状腺機能亢進症……252
    1)バセドウ病……252
    【合方・加減方】
    心悸亢進、息切れ、多汗、振戦、易疲労感、体重減少、頻脈などあるとき
    ……253

    6.甲状腺機能低下症(橋本病)……254

    7.特発性浮腫……254
    1)一般に浮腫強いとき……254
    2)下肢の浮腫……255
    【合方・加減方】
    1)便秘症、下肢のだるいとき……255
    2)腰から下肢が冷えて重だるい者……255
    3)老人、夜間頻尿、下肢浮腫 ……256
    4)四肢の冷え、こわばり、こむら返り、動悸、立ちくらみ、尿量減少等あるも
    の……256
    3)上半身の浮腫……256
    【合方・加減方】
    浮腫の強いとき……256
    4)疲労倦怠感著しいとき……257


    <7> 血液疾患

    1.貧血症……258
    【合方・加減方】
    1)立ちくらみ、動悸、耳鳴り等の症状寛解に……258
    2)鉄欠乏性貧血、胃切除、制癌剤使用、コバルト照射による再生不良性貧
    血……259
    3)放射線、抗癌剤、胃切除等による貧血予防に……259
    4)自己免疫性疾患による溶血性貧血に……259

    2.紫斑病(血小板減少症)……259
    【合方・加減方】
    1)出血傾向……260
    2)慢性出血で色素沈着を伴う者……260
    3)易疲労、倦怠感を伴う者……260
    4)出血性腫脹、疼痛に対して……260


    <8> 脳神経系疾患

    1.脳血管障害(脳梗塞、頭蓋内出血)……261
    【合方・加減方】
    1)一般に……261
    a.動脈硬化……261
    b.出血傾向……261
    2)高血圧症……262
    3)後遺症初期…運動麻痺、感覚障害、言語障害……262
    4)元気のよい飲酒家の片麻痺、片手症候群、半身感覚障害に……262
    5)冷え症の片麻痺、半身感覚障害……263
    6)弛緩性麻痺……気力、体力のない者……263
    7)しびれ、四肢痛、痙攣性麻痺……263

    2.退行性神経疾患を含む疾患……264
    1)パーキンソン症候群orパーキンソン病……264
    【合方・加減方】
    1)比較的元気のよい者(振戦麻痺に対して)……264
    2)やや元気の衰えた者(振戦麻痺に対して)……264
    3)振戦に対して……265
    4)便秘症……265
    5)ふらつき、起立性低血圧症……265
    2)老年痴呆……265
    【合方・加減方】
    1)脳血管性……266
    a.一般に……266
    b.高血圧、脳動脈硬化……266
    c.脳出血後のボケ(脳浮腫を伴うとき)……266
    d.健忘症状、あくび、体力低下、肩こり、手足のしびれ……266
    2)アルツハイマー型……266
    a.一般に……266
    b.健忘症状、あくび、体力低下、肩こり、手足のしびれ……266

    3.末梢神経疾患……266
    1)神経痛……266
    a.三叉神経痛……266
    【合方・加減方】
    肩こりを伴うとき(上腕神経痛)……267
    b.肋間神経痛……267
    a)左肋間痛……267
    b)右肋間痛……268
    c.坐骨神経痛……268
    【合方・加減方】
    1)疼痛に対して……269
    2)腰~下肢の冷えて重い者……270
    3)椎間板ヘルニア、ギックリ腰……270
    4)変形性脊椎症、老化(腎虚)による腰痛、坐骨神経痛……270

    4.自律神経疾患or機能異常疾患……271
    1)頭痛……271
    【合方・加減方】
    1)カゼまたは炎症性疾患で発熱を伴うとき……272
    2)高血圧症を伴うとき……272
    a.脳動脈硬化……272
    b.脳充血……272
    c.脳うっ血……272
    3)精神的stress or月経前緊張症……272
    2)片頭痛……273
    【合方・加減方】
    1)冷え症の体質改善……273
    2)血体質の者……274
    a.便秘症……274
    b.寒証……274
    3)口渇、尿不利(水毒)の者……274
    3)めまい……274
    a.発作時……274
    b.メニエール病……275
    4)不眠症……275
    【合方・加減方】
    1)不眠、驚きやすい、心悸亢進等ある者……276
    2)顔面紅潮、結膜充血、いらいら、怒りっぽい興奮しやすい者……276
    3)心窩部の痞え、膨満感、腸鳴下痢傾向の者……277
    5)疲労……277
    【合方・加減方】
    1)食欲不振……胃弱で普段から食べられない者……277
    2)多汗症、関節水腫、体が重い者(水太りtype)……278
    3)下肢の浮腫があり、下肢のだるい者……278
    4)老化現象、気力、性欲減退、頻尿等ある者……278
    5)分娩後、更年期等血症候群、低血圧症等を伴うとき……279
    6)虚弱児……279
    7)浮腫、口渇、尿不利の者……279


    <9> 膠原病(or類似疾患)

    1.関節リウマチ(RA)……280
    【合方・加減方】
    1)手指の朝のこわばり、関節の熱感、腫脹、疼痛あるとき(熱証型)
    a.肥満型……280
    b.痩せ型……280
    c.虚弱型……281
    2)関節局所に熱がなく、冷えているとき(寒証型)……282
    a.疼痛に対して、冷えて痛むとき……282
    b.関節変形、筋萎縮、疼痛に対して……282
    c.関節水腫に対して……282
    3)関節の疼痛が激しいとき……283
    4)炎症が寛解した時期の体質改善に……283
    a.炎症型(熱証型)……283
    b.水滞型(寒証型)……284

    2.進行性全身性硬化症(強皮症:PSS)、限局性強皮症……284
    【合方・加減方】
    1)皮膚症状……皮膚硬化に対して……284
    2)レイノ-症状……285
    3)関節炎症状……285

    3.全身性エリテマトーデス(SLE)……285
    【合方・加減方】
    1)慢性炎症症状……285
    a.一般に……285
    b.炎症性浮腫(滲出性炎症)……285
    2)レイノー症状……286
    3)体力低下、易疲労……286

    4.シェーグレン症候群……286

    5.ベーチェット病……286
    【合方・加減方】
    1)アフタ性口内炎の再発……287
    2)眼症状……287
    a.虹彩毛様体炎……287
    b.網膜脈絡膜炎(眼底型)……287
    3)皮膚症状……結節性紅斑……288


    <10> 悪性腫瘍関連疾患……289
    【合方・加減方】
    制癌剤の副作用、放射線障害予防……289


    小 児 科 疾 患

    <1> 疾患別

    1.呼吸器炎症性疾患……290
    1)急性炎症…カゼ、気管支炎、肺炎……290
    【合方・加減方】
    1)鼻水、くしゃみ…上気道炎……290
    2)咳嗽、痰(黄~緑色)…下気道炎……290
    3)発熱、高熱持続……291
    4)肺炎……291

    2.気管支喘息……291 (内科疾患/気管支喘息……171)

    3.麻疹……290
    1)カタル期…発熱、咳嗽、くしゃみ、鼻汁、結膜充血、眼脂、コップリク斑など
    のみられるとき…291
    2)発疹期……292
    【合方・加減方】
    1)高熱、発疹、咳嗽、食欲不振のあるとき…表熱証……292
    2)発疹が1週間以上続くとき……292
    3)発疹、発熱持続、口渇、尿量減少、回盲部圧痛、下痢などあるとき
    ……293

    4.風疹、水痘…中等度の発熱、発疹あるとき……293

    5.流行性耳下腺炎……293
    1)初期…発熱、耳下腺腫脹……293
    2)亜急性期…耳下腺腫脹が硬く自発痛、圧痛が消退しないとき……294

    6.ヘルプアンギナ…高熱持続する者…294

    7.百日咳…カタル期、痙咳期ともに……294
    【合方・加減方】
    1)痙攣性咳嗽……295
    2)難治性……295

    8.リウマチ熱……295
    1)急性期……295
    2)再発予防……295
    【合方・加減方】
    体力のない者……296

    9.腎炎(慢性腎炎)……296
    【合方・加減方】
    1)体力のない者、感冒を引きやすい者or貧血症の者……296
    2)ネフローゼ症候群……296
    a.熱証型……296
    b.寒証型……296
    3)血尿……296

    10.ネフローゼ症候群……297 (内科疾患/腎炎、ネフローゼ……242)

    11.夜尿症……297
    【合方・加減方】
    1)冷え症……寒がりでよだれが多く早朝多量の尿を漏らす者……297
    2)膀胱括約筋の弱い者……尿意を催すと直ちに漏らす者……297
    3)ねぼけて尿失禁する者……中枢の反応が鈍い者……298

    12.起立性調節障害……298

    13.日射病、熱中症、脱水症……298
    【合方・加減方】
    胃内停水、口渇、尿不利……299


    <2> 症候別

    1.発熱……300
    【合方・加減方】
    1)高熱が持続するとき……300
    2)嘔吐、下痢……水様物の嘔吐、下痢があり尿量減少する者……300

    2.咳嗽、喘鳴……301
    【合方・加減方】
    1)寒証……薄い痰、喘鳴あるとき……301
    2)熱証、黄~緑色の痰……301
    3)痙攣性咳嗽……301

    3.嘔吐……302
    1)アセトン血性嘔吐症……302
    【合方・加減方】
    アセトン血症嘔吐症(周期性嘔吐症)の予防…自家中毒の予防……302
    2)感染症(ex.風邪等)で発熱あって嘔吐する者……302
    3)食あたりによるとき……303
    4)血色が悪く、四肢倦怠感、易疲労感があるとき……303
    5)水逆の嘔吐、口渇、尿不利……303

    4.下痢……304
    1)一般に……304
    【合方・加減方】
    1)発熱、嘔吐、水様便or腹中が冷えて下痢が続くとき……304
    2)白色便下痢症(水逆の嘔吐を伴う)で下痢が続くとき……304
    3)風邪等、発熱、嘔吐を伴う感染性腸炎……304
    2)末梢循環障害を伴うとき……304
    3)平素から胃腸機能が弱く、下痢しやすい者……305

    5.便秘症…痙攣性便秘(コロコロ便)……305
    【合方・加減方】
    便が硬いとき……305

    6.腹痛…反覆性臍疝痛を起こしやすい者……305
    【合方・加減方】
    1)自家中毒を起こしやすい者……306
    2)腹性てんかんを起こしやすい者……306

    7.流涎……306

    8.体質改善……306
    1)虚弱体質……306
    2)解毒体質……306
    3)痙攣性疾患、神経過敏性疾患を起こしやすい体質……307
    【合方・加減方】
    1)熱性痙攣を起こしやすい者……307
    2)てんかん……307


    外 科 疾 患


    1.打撲、捻挫、外傷……308
    1)急性期…打撲、捻挫、外傷、骨折等による腫脹、血の疼痛に……308
    2)亜急性期以後……309
    【合方・加減方】
    1)頭部外傷、開頭術後の後遺症(片麻痺)等に……309
    2)外傷性頚部症候群(むち打ち損傷)……309
    3)ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア……309

    2.肛門疾患……310
    1)痔核……310
    a.一般に……310
    【合方・加減方】
    1)顔色悪く、四肢、腰部の冷える者……311
    2)出血…排便時、痔核から少量出血して、自覚症状のない者……311
    3)内痔核の腫脹、疼痛に……312
    b.大量の鮮紅色の痔出血……312
    c.長期出血により貧血するもの……313
    2)脱肛…内痔核の脱出、または脱肛……313
    【合方・加減方】
    1)弛緩性の内痔核の脱出、または脱肛……313
    2)痙攣性の内痔核脱出、または脱肛……314
    a.冷え症の者……314
    b.熱証型……314
    c.心因性の者……314
    3)内痔核嵌頓の激痛……314
    4)外痔核の血栓性静脈炎による腫脹と激痛に……315

    3.裂肛……315
    1)一般に……315
    2)肛門潰瘍一般に……315

    4.肛門周囲炎、肛門周囲膿瘍……316
    1)初期…発熱、悪寒、肛門周囲の疼痛、発赤、腫脹のあるとき、炎症が限局
    して硬結となるまで……316
    2)化膿期…上記の時期が過ぎ、高熱、発汗、口渇あるとき、限局した硬結が
    軟化しはじめて膿瘍をつくるまで……317
    3)化膿期~排膿期…肛門周囲に膿瘍を形成したとき……318
    【合方・加減方】
    排膿が始まったら……318
    4)体質改善…再発を繰り返す者に対して……318
    【合方・加減方】
    一般に……318
    5)痔瘻……319
    6)肛門痒症……319


    整 形 外 科 疾 患

    1.肩こり、五十肩……320
    1)一般に……320
    【合方・加減方】
    1)慢性的肩こり(血による)……320
    2)血によるしびれ、痛み……321
    3)高血圧に伴う肩こり……321
    4)血の道症に伴う肩こり……321
    2)肩にしびれ感や運動麻痺のあるとき(冷えによる)……322
    3)気鬱による、胃炎や胃潰瘍に伴う肩こり、背筋痛……322

    2.頚肩腕症候群……323

    3.腰痛症……324
    1)冷えによるもの……324
    【合方・加減方】
    1)冷え、水滞のある者…水太りで腰が重いと訴える者……324
    2)冷え症の者……324
    3)坐骨神経痛、筋肉痛……325
    4)ギックリ腰、腰椎椎間板ヘルニア……325
    5)慢性化、難治性で血によるもの……325
    2)老化現象によるもの…体力低下、水滞、水太り傾向で、冷感あり、慢性に
    経過するもの……326
    3)産後の障害or更年期障害によるもの……326
    4)気うつ傾向で、こむら返りなどするとき……327

    4.変形性膝関節症……327
    【合方・加減方】
    1)関節の腫脹、疼痛……328
    a.関節に発赤、熱感がないもの……328
    b.関節に発赤、熱感、疼痛あるとき……328
    2)慢性化、難治性のもの(血による)……329
    a.寒証型……329
    b.熱証型……329

    5.骨粗鬆症、脊椎管狭窄症……329

    6.腱鞘炎、弾撥指……330
    【合方・加減方】
    治り難い慢性の者……330


    産 婦 人 科 疾 患

    <1> 婦人科疾患

    1.月経異常…月経不順、無月経等……331
    【合方・加減方】
    1)月経が遅れる場合(寒証)…基礎体温が低く、月経周期の延長する者
    ……331
    2)月経が早く来る場合(熱証)……332
    3)過少月経の場合……332
    4)過多月経の場合……332
    5)肥満者の月経不順(水太りtype)……332
    6)肥満者(水太り)の月経痛……332
    7)精神的stressを伴う場合……333
    8)月経期の発熱、頭痛……333

    2.月経困難症……333
    【合方・加減方】
    月経痛の激しいとき……334

    3.月経前期症候群…月経前緊張症……334
    【合方・加減方】
    月経前期浮腫…浮腫の強いとき……334

    4.更年期障害(血の道症)……336
    【合方・加減方】
    1)体が熱くなったり、寒くなったりして、午後になるとほてり、汗が出るもの
    ……336
    2)難治性……337
    3)顔面蒼白、水太り、冷え症で下痢しやすいとき……337
    4)心因傾向強いとき……338
    5)焦燥感、緊張感あるとき……339
    6)不安感、恐怖感強く不眠傾向のもの……339
    7)ヒステリー傾向の者……339
    8)気うつ傾向の者……339

    5.子宮内膜症……340
    【合方・加減方】
    1)疼痛、生理痛に対して……340
    2)骨盤内の臓器癒着に対して……341
    3)月経過多に対して……341
    4)寒証に対して……341
    5)熱証に対して……341

    6.子宮筋腫……341

    7.子宮付属器炎(卵巣炎、卵管炎、卵管周囲炎、子宮内膜炎)……342
    1)初期…発熱、悪心、嘔吐、下腹部痛、帯下増加等あるとき……342
    2)慢性化または再発を繰り返す者……342
    3)卵管炎で膿汁が卵管腔に貯留するとき……343

    8.骨盤腹膜炎、骨盤結合織炎……343
    1)初期…発熱、悪寒、悪心、嘔吐、下腹部痛、腰痛等あるとき……343
    2)慢性化したとき……344

    9.子宮頚管炎、腟炎……344
    1)初期…発赤、腫脹、疼痛、痒感、帯下増加等あるとき……344
    2)慢性化or再発を繰り返す者……344

    10.腟カンジダ症、腟トリコモナス症…悪臭を伴う帯下、外陰部痒感or
    灼熱感あるとき……345

    11.帯下……345
    1)白色帯下……345
    2)黄色帯下……346
    【合方・加減方】
    1)子宮頚管炎、腟炎……346
    2)腟カンジダ症、腟トリコモナス症……346

    12.陰部痒症……346

    13.出血性メトロパシー……346

    14.子宮脱(子宮ヘルニア)……346

    15.不妊症……347

    <2> 産科疾患

    1.妊娠悪阻……348

    2.安胎……348
    【合方・加減方】
    1)栄養障害、体力低下のみられるとき(気虚)……349
    2)妊娠浮腫or(妊娠時の下痢)……349
    3)妊娠時の腹痛……350
    4)妊娠時のめまい、立ちくらみ、心悸亢進に……350

    3.切迫流産……350
    【合方・加減方】
    腹痛に対して……351

    4.妊娠中の風邪……351
    【合方・加減方】
    1)発熱時…熱が高いとき……351
    2)浮腫の強いとき……352
    3)咳嗽に対して……352

    5.分娩異常疾患……353
    【合方・加減方】
    1)微弱陣痛……353
    2)微弱陣痛、難産、弛緩出血の予防……353
    3)過強陣痛の予防……354

    6.産後異常疾患……354
    1)産褥熱…発熱、悪寒、下腹部痛、腰痛、膿性帯下などあるとき……354
    2)産後疾患…気管支喘息、慢性関節リウマチ、浮腫など……355
    【合方・加減方】
    1)子宮脱、脱肛(体力低下)……356
    2)子宮復古不全、産後の腰痛……356
    3)便秘症、遺残物排出障害……357
    3)分娩後1年以上経過して発症した疾患……357

    7.乳汁分泌不全……358
    【合方・加減方】
    乳房が脹らず、乳汁が不足するとき……358

    8.乳腺炎……358
    1)初期…発熱、悪寒、乳房の発赤、腫脹、疼痛あるとき……358
    2)膿瘍形成期……358

    9.乳腺症…乳腺内に硬結、腫瘤があるとき……358
    【合方・加減方】
    月経前に乳房が脹り痛みの強くなるとき……359


    皮 膚 科 疾 患

    <1> 湿疹、皮膚炎群

    1.尋常性湿疹、接触性皮膚炎……360
    1)湿潤型……360
    【合方・加減方】
    1)炎症が激しく、局所の発赤、熱感が強いとき……360
    2)化膿性炎症に……360
    3)漿液性丘疹で始まり、組織学的には海綿状態を呈し、水疱、びらん、結
    痂をつくる湿潤傾向の強いもの……361
    4)乾燥、落屑に……361
    2)乾燥型……361
    【合方・加減方】
    1)発赤、充血、紅斑……362
    2)水泡、ビラン、浮腫……362
    3)鱗屑、亀裂、乾燥……362
    4)暗赤色で乾燥、鱗屑……363
    5)肥厚、苔癬化、ケロイド……363
    6)角化、小水疱……364
    7)膿疱形成……364
    a.炎症症状強いとき……364
    b.硬結形成時……365
    8)主婦湿疹(手湿疹)、進行性手掌角皮症……365
    9)炎症性角化症……365

    2.アトピー性皮膚炎……366
    1)外因……湿疹、皮膚炎の皮疹に対して……366
    【合方、加減方】
    1)暗赤色で乾燥、鱗屑……367
    2)手湿疹、stressによる者……367
    3)水泡、びらん、浮腫……367
    4)発赤、充血、紅斑……367
    2)内因…体質改善を行う……368
    a.小児型……368
    b.成人型…真皮にうっ血があるもの……368

    3.脂漏性皮膚炎……369
    【合方・加減方】
    1)発赤強いとき……369
    2)暗赤色、乾燥、鱗屑……369

    4.皮脂欠乏性湿疹(老人性乾皮症)、老人性皮膚痒症……370
    【合方・加減方】
    1)発赤、充血……370
    2)暗赤色で鱗屑……371
    3)湿疹(湿潤)、丘疹、痒……371

    5.手湿疹(主婦湿疹、進行性指掌角皮症)……371
    【合方・加減方】
    1)乾燥、亀裂……371
    2)熱感、発赤あるとき……371
    3)湿潤、丘疹、痒……372

    <2> 蕁麻疹

    1.一般型(風熱型)……372
    【合方・加減方】
    1)浮腫、膨疹(風湿熱型)、クインケの浮腫……372
    2)発熱、熱感の強いとき……373
    3)寝床に入り温まると発症し、発赤、痒が激しいとき……373

    2.寒冷蕁麻疹(風寒型)……373

    3.食餌性蕁麻疹……374
    【合方・加減方】
    魚介類によるとき……374

    4.心因性蕁麻疹……374

    5.薬剤性蕁麻疹……375

    6.コリン型蕁麻疹……375

    <3> 痒疹群、皮膚痒症

    1.痒疹群……376
    1)急性型……昆虫刺咬症、小児ストロフルス……376
    2)慢性型……尋常性痒疹、固定蕁麻疹(結節性痒疹)……377
    【合方・加減方】
    1)肥厚、苔癬化……377
    2)膿疱形成時……377

    2.皮膚痒症……377
    1)老人性皮膚痒症……377
    2)肛門痒症、外陰痒症……378
    【合方・加減方】
    1)一般に……378
    2)腟真菌症による外陰痒症……378

    <4> 炎症性角化症……378

    【合方・加減方】
    1)扁平苔癬……378
    2)乾癬、毛孔性紅色粃糠疹……378
    3)乾癬の食毒改善……379

    <5> 遺伝性角化症……379

    【合方・加減方】
    1)魚鱗癬……379
    2)毛孔性苔癬……379

    <6> 膠原病……380 (内科疾患/膠原病……280)

    【合方・加減方】
    1)限局性or汎発性強皮症……380
    2)全身性エリテマトーデス(SLE)……380

    <7> 疣贅……380

    【合方・加減方】
    伝染性軟属腫、老人性疣贅(体力、免疫力低下)……380

    <8> 瘡(にきび)……381

    【合方・加減方】
    1)毛嚢炎(膿疱性瘡)に対して……381
    2)膿疱形成(発赤、充血、熱感の強いとき)……382
    3)内分泌のアンバランスによる(非化膿性)…面疱、尋常性瘡……382
    4)月経前増悪型……382
    5)毛包の角化、ケロイド(瘢痕)……383
    6)発育不全型(寒証型)……383

    <9> 酒……384

    1)第一期…紅斑と脂漏を生じ毛細血管の拡張を伴うもの……384
    2)第二期~第三期…第一期に更に丘疹、膿疱などを伴うもの、結合組織の
    増殖を起こして結節状に隆起し、互いに融合して凹凸不整の腫瘤をつくっ
    たもの…384

    <10> 膿皮症(皮膚化膿症)

    1)初期…、癰で発熱、悪寒、局所熱感、発赤、腫脹、自発痛、圧痛あるとき
    ……385
    【合方・加減方】
    1)初期…悪寒がなくなり、局所に炎症が限局して、滲潤、硬結をつくるとき
    ……386
    2)炎症症状(発赤、充血、熱感等)強いとき……386
    3)硬結形成時…排膿前、排膿不充分のとき……386
    4)外用……386
    2)化膿~排膿期……386
    【合方・加減方】
    1)排膿不充分で硬結形成するとき……387
    2)排膿が始まれば……387
    3)腫症(フルンクロージス)……388
    4)尋常性毛瘡……388
    【合方・加減方】
    1)炎症の強いとき……388
    2)難治性、再発を繰り返すとき……389
    5)汗腺膿瘍(あせものより)、伝染性膿痂疹……389

    <11> 帯状ヘルペス

    1)初期…紅暈を伴う小水疱が帯状に配列、群生するとき……389
    【合方・加減方】
    紅斑、発赤を伴うとき……390
    2)亜急性期以後……390
    【合方・加減方】
    1)神経痛様疼痛に対して……390
    2)体力低下、免疫力低下に対して……390
    3)外用……391

    <12> その他の皮膚病変

    1)褥瘡(床ずれ)……391
    2)凍瘡……392
    3)静脈瘤症候群……393
    【合方・加減方】
    浮腫、疼痛……393
    4)多汗症(腋臭症)……393
    5)尋常性白斑、円形脱毛症(たいわん坊主)……393
    6)結節性紅斑様発疹……394


    泌 尿 器 科 疾 患

    <1> 尿路感染症

    1.腎盂腎炎……395
    1)急性期…悪寒、発熱、悪心、嘔吐、腰痛等あるとき……395
    【合方・加減方】
    1)高熱のとき……395
    2)頻尿、排尿痛あるとき……395
    2)慢性症…再発を繰り返す者……395
    【合方・加減方】
    体力低下の者……396

    2.膀胱炎、尿道炎……396
    1)急性期…頻尿、排尿痛、残尿感、尿混濁などがあるとき……396
    【合方・加減方】
    1)血尿……397
    2)炎症症状強いとき(排尿痛、膿尿など)……398
    3)膿性分泌物、尿混濁……398
    2)慢性症…再発を繰り返す者……398
    【合方・加減方】
    1)体力低下、緑膿菌感染症……399
    2)真菌症およびトリコモナス尿道炎……399
    3)間質性膀胱炎……400
    4)膀胱周囲炎……400

    <2> 排泄障害

    1.外傷…尿閉……401

    2.尿道狭窄……401

    3.前立腺肥大症、慢性前立腺炎症候群……402
    【合方・加減方】
    1)頻尿、残尿感……402
    2)夜間頻尿……402
    3)尿線無力、排尿力減退……402
    4)難治性……402

    4.尿路結石……403
    1)疼痛時…側腹部痛、胃部痛……403
    【合方・加減方】
    1)疼痛に対して……403
    2)血尿に対して……403
    2)体質改善……404

    <3> 下部尿路の機能障害

    1.膀胱尿管逆流現象……405
    【合方・加減方】
    発育不良のため膀胱三角部の筋層が薄弱な者……405

    2.神経因性膀胱……405
    1)先天性……405
    2)後天性……406
    a.外傷性……406
    b.慢性化……406

    3.無緊張膀胱……406
    1)脊髄振盪直後……406
    2)術後、脊髄麻痺……406
    【合方・加減方】
    1)利尿障害……406
    2)慢性難治性……407
    3)脳血栓、脳出血等脳卒中後の無抑制神経因性膀胱……407

    4.膀胱機能障害……408
    1)緊張亢進型(過敏膀胱、膀胱神経症)…頻尿、排尿痛、残尿感などの膀胱
    炎の症状があって、尿は清澄で異常が認められない過敏膀胱のようなもの
    ……408
    【合方・加減方】
    1)冷えによるとき……408
    2)熱によるとき……408
    3)イライラ、緊張感等神経症状強いとき……409
    2)緊張低下型(膀胱アトニー)……409
    【合方・加減方】
    1)老人で夜間頻尿、神経反射低下……410
    2)冷えによるとき……410

    <4> 生殖器疾患

    1.精巣炎、精巣上体炎、精管精嚢炎、前立腺炎、前立腺周囲炎……411
    【合方・加減方】
    1)急性期……発熱、腫脹、局所痛、圧痛または会陰部痛、腰痛、頻尿、
    排尿障害等あるとき……411
    2)尿道より膿汁排出するとき……411
    3)慢性化して再発する者……412

    2.前立腺肥大症……412 (排泄障害/前立腺肥大症……402)

    3.陰嚢水腫(特発性)……412


    耳 鼻 咽 喉 科 疾 患

    <1> 感染および炎症性疾患

    1.扁桃炎、扁桃周囲炎、咽頭炎……413
    1)急性期…発熱、頭痛、咽頭痛(扁桃、咽頭発赤あるとき)……413
    【合方・加減方】
    1)胃腸障害があるとき……414
    2)炎症症状強いとき……414
    2)慢性咽頭炎……414
    3)慢性反復性扁桃炎……415
    【合方・加減方】
    1)炎症症状強いとき……415
    2)体力のない者……415

    2.耳下腺炎……415
    【合方・加減方】
    1)腫脹硬く治らないとき……415
    2)胃腸障害……415

    3.外耳炎……416
    【合方・加減方】
    炎症症状あるときor耳痛に……416

    4.中耳炎……416
    1)急性期……416
    【合方・加減方】
    1)膿性耳漏……416
    2)希薄な膿性耳漏……416
    3)胃腸障害……416
    2)慢性期……417
    a.鼓膜穿孔、難聴、耳漏等のあるとき……417
    【合方・加減方】
    1)膿性耳漏……417
    2)膿汁排出不充分のとき……417
    b.膿性、粘液性耳漏が止まらない者……417
    【合方・加減方】
    1)排膿不充分のとき……418
    2)体力、治癒力の低下しているとき……418
    c.再発を繰り返す者……418
    【合方・加減方】
    1)膿性耳漏……419
    2)胃腸障害……419
    3)血、難治性……419
    4)老人、体力のない者……419
    3)滲出性中耳炎……419
    a.カゼ、上気道炎に伴う耳管閉塞(耳管狭窄症)……419
    【合方・加減方】
    1)上気道炎の後起きる者……419
    2)滲出液貯留……419
    b.扁桃腺、アデノイド肥大があって滲出性症状再発を繰り返す者……420
    【合方・加減方】
    難治性の者……420
    c.アレルギー性……420
    【合方・加減方】
    1)寒証型……420
    2)熱証型……420

    5.鼻炎……421
    1)急性鼻炎……421
    【合方・加減方】
    1)粘液性鼻漏……421
    2)水様性鼻漏……421
    2)慢性鼻炎……422
    【合方・加減方】
    1)粘膜の腫脹、肥厚(肥厚性鼻炎)……422
    2)うっ血性鼻炎……422
    3)アレルギー性鼻炎……422
    【合方・加減方】
    1)くしゃみ、鼻水、鼻粘膜蒼白(寒証型)……422
    2)鼻閉、鼻粘膜発赤、腫脹(熱証型)……423
    3)体質改善……424

    6.慢性副鼻腔炎……424
    1)蓄膿型(膿漏型)……424
    2)ポリープ型(鼻閉型)……424
    【合方・加減方】
    難治の者……425
    3)体質改善……425
    【合方・加減方】
    1)再発を繰り返す者……425
    2)体力低下、正気の虚した者……426

    <2> その他の耳鼻咽喉科疾患

    1.鼻出血……427
    1)急性期(特発性)……427
    【合方・加減方】
    1)急性で止まらぬとき……428
    2)反復性の出血……428
    2)再発するもの…小児の反復性出血の予防と治療……429
    3)月経時の代償出血……429
    【合方・加減方】
    体質改善or予防……429

    2.乳児の鼻閉塞……430

    3.嗄声、失声……430
    【合方・加減方】
    1)声帯の浮腫による者……430
    2)声帯の炎症……431
    3)咳嗽による……431

    4.咽喉頭異常感症(咽中炙臠)……432

    5.眩暈……432
    【合方・加減方】
    1)メニエール病……432
    2)高血圧症、脳動脈硬化症……432
    1)平衡障害……432
    a.中枢性……432
    b.内耳性……432
    a)メニエール病……内リンパ水腫……432
    b)良性発作性頭位眩暈症……433
    2)循環障害
    a.頚性眩暈……433
    b.起立性調節障害……433
    c.脳循環障害…高血圧、脳動脈硬化によるもの……433

    6.鼾(いびき)、無呼吸発作(気道閉塞型)……433


    眼 科 疾 患

    1.感染性眼疾患……434

    1)麦粒腫……434
    【合方・加減方】
    1)初期、眼瞼に発赤、腫脹、疼痛、異物感等あるとき……435
    2)膿瘍を形成したとき ……435
    3)再発を繰り返すとき……435
    2)霰粒腫……435
    3)眼瞼縁炎……436
    4)結膜炎……436
    a.急性炎症初期…結膜充血、眼瞼腫脹、眼脂の分泌あるとき……436
    b.急性炎症中期…結膜充血……437
    a)まぶしさ、流涙あるとき(結膜充血)……437
    b)眼瞼腫脹が著しいとき(結膜充血)……437
    c.慢性期…眼脂の分泌がある……437
    d.咽頭結膜熱…高熱、咽頭粘膜発赤、咽頭痛、結膜充血等がみられる…438
    e.流行性角結膜炎…結膜充血、眼瞼腫脹、流涙等……439
    【合方・加減方】
    1)結膜浮腫、濾胞形成、耳前リンパ節腫脹……439
    2)点状表層角膜炎を起こしたとき……439
    a.流涙多いとき……439
    b.軽度流涙、眼痛……440
    c.強度眼痛……440

    2.アレルギー性結膜疾患……440

    1)アレルギー性結膜炎(春季カタル)…結膜充血、眼の痒感、流涙等あ
    るとき……440
    2)フリクテン性結膜炎…眼に異物感、羞明等あるとき……441
    【合方・加減方】
    病変部の充血著しく眼痛あるとき……441
    3)結膜浮腫……442

    3.翼状片……442

    【合方・加減方】
    難治性……442

    4.涙嚢炎……442
    1)初期…涙嚢部に発赤、腫脹、疼痛あるとき……442
    【合方・加減方】
    涙嚢部に膿瘍形成……443
    2)亜急性~慢性期…慢性的に流涙し、涙嚢部圧迫により粘液様膿汁が逆
    流するとき……443
    【合方・加減方】
    1)鼻涙管狭窄に対して……444
    2)流涙症に対して…鼻涙管狭窄による涙道の通過障害に……444

    5.流涙症……445
    1)結膜炎、角膜炎、虹彩毛様体炎等によるもの……445
    2)アレルギー性結膜炎によるもの……445
    3)涙道の通過障害によるもの……445

    6.角膜炎……446
    1)表層性角膜炎……446
    a.軽度毛様充血、羞明、視力障害……446
    b.毛様充血、羞明、流涙が著しいとき……446
    c.眼痛、眼瞼痙攣あるとき……446
    2)深層角膜炎…ぶどう膜炎を併発しているとき……446
    3)角膜ヘルペス…羞明、異物感、流涙、角膜知覚低下……447

    7.強膜炎、上強膜炎…上強膜血管の充血、疼痛あるもの……447
    【合方・加減方】
    再発を繰り返すとき……447

    8.ぶどう膜炎(虹彩炎、虹彩毛様体炎、脈絡膜炎)…霧視、毛様体充
    血、羞明、流涙、眼痛、角膜裏面の沈着物、硝子体混濁などがあるとき…447

    9.緑内障……448

    10.白内障(老人性白内障)……449
    【合方・加減方】
    1)代謝改善作用として……449
    2)糖尿病性……449

    11.中心性漿液性脈絡網膜症……450
    【合方・加減方】
    1)黄斑部浮腫高度のとき……450
    2)stressに対して……450
    3)難治性……450

    12.網膜剥離……451

    13.眼底出血……451
    1)急性期……451
    2)亜急性期以後……451
    【合方・加減方】
    1)止血作用一般……452
    2)慢性化、難治性のもの……452

    14.糖尿病性網膜症……453
    【合方・加減方】
    難治性……453

    15.ベーチエット病(眼症状)……453
    【合方・加減方】
    1)網脈絡膜炎型(眼底型)で炎症症状の激しいとき……454
    2)炎症の吸収後(難治性)……454

    16.シエーグレン症候群……454

    17.眼精疲労、弱視……455


    精 神 神 経 科 疾 患

    1.神経症、心身症……456
    【合方・加減方】
    1)不安神経症、心臓神経症……457
    2)強迫神経症、恐怖症……458
    3)イライラ、怒りっぽい者、易怒性、興奮性、顔面紅潮、高血圧症、不
    眠等に……458
    4)ヒステリー反応……458
    5)憂うつ感……459
    6)心身症……459
    7)神経性食思不振……459
    8)胃腸神経症……460
    9)難治性……460
    10)不眠症……460

    2.躁うつ病、分裂病……461
    【合方・加減方】
    1)イライラ、怒りっぽく興奮しやすい者……461
    2)食欲不振、体重減少、易疲労感等がある者……461

    3.痴呆症……461
    【合方・加減方】
    1)脳血管性痴呆……461
    a.一般に……461
    b.高血圧症、脳動脈硬化……461
    c.脳出血後のボケ(脳浮腫を伴うとき)……461
    d.健忘症状、あくび、体力低下、肩こり、手足のしびれ……461
    2)アルツハイマー型……462
    a.一般に……462
    b.健忘症状、あくび、体力低下、肩こり、手足のしびれ……462

    4.てんかん……462


    歯 科 疾 患

    1.歯の硬組織疾患(炎症性疾患)…歯髄炎、歯周炎……463
    1)発病初期……463
    【合方・加減方】
    1)炎症症状に対して……463
    2)化膿性炎症に対して……463
    2)炎症の峻烈な時期……464
    a.歯髄炎……464
    a)急性漿液性歯髄炎…自発痛なく寒飲、熱飲により痛むもの……464
    b)急性化膿性歯髄炎…自発痛、拍動痛、放散痛、咬合痛等あるもの
    ……464
    b.歯周炎……465
    a)急性歯周炎……465
    b)慢性歯周炎(歯槽膿漏)……465
    【合方・加減方】
    正気の虚……465

    2.顎関節症……466
    【合方・加減方】
    1)肩こりに対して……466
    2)難治性……466

    附 編

    ◇薬物(漢薬)解説……468
    ◇処方集&処方索引……522
    ◇病名・症候索引……546
  • 補中益気湯合当帰芍薬散料が奏功したアレルギー性鼻炎の症例
    【要旨】
    『病名漢方治療の実際―山本巌の漢方医学と構造主義』の中で、著者・坂東正造は、アレルギー性鼻炎患者の体質改善のための漢方処方として、補中益気湯合当帰芍薬散を挙げ、長期間服用させて体質改善を図る必要性があるとしている。本症例報告は、この記載を追試したものである。

    症例1は通年性鼻炎患者の30歳女性で、2000年6月10日受診。荊芥連翹湯で鼻炎症状の改善をみたのち、2001年1月27日、その他の全身症状から補中益気湯合当帰芍薬散料に変方、全身症状の改善と共に、春先の鼻炎も出現しなかったというもの。

    症例2は毎年春・秋に鼻炎が出現する50歳女性。2001年4月28日受診。補中益気湯合当帰芍薬散料と小青竜湯エキスを処方し、鼻炎症状等改善傾向にあり、補中益気湯合当帰芍薬散料のみの継続で、同年秋、翌年春の鼻炎症状は改善したというもの。

    症例3は10歳頃、通年性アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎・気管支喘息を発症した33歳女性患者。補中益気湯合当帰芍薬散料を処方し、2週間の内服で顕著な鼻炎症状の改善をみたというもの。

    同書の坂東正造の記載を再認識するとともに、アレルギー性鼻炎に対する同処方の即効性を示唆するものであると考察している。

    (引用文献)
    巽 武司、長坂和彦、名取道夫、 檜垣幸孝、日本東洋医学雑誌、巻54別冊号、2003年
  • [ 発刊によせて―――――― 福岡医師漢方研究会 和漢堂福冨医院 福冨 稔明 ]
    ここに西洋医学病名を漢方の「証」の一部に取り入れた、新しい漢方治療の書が畏友坂東正造先生のご執筆により刊行されることになった。


    坂東正造先生との出会いは故恩師、山本巌先生の診察室である。17年前、坂東先生が四国徳島から毎週水曜日に大阪京橋にある山本内科へ漢方研修に通っておられたときである。まもなく先生は山本内科の常勤医となってしまわれた。


    山本巌先生はその書『東医雑録』で言われた。「個々の薬物の働きと、薬物を組み合わせるとどうなるか、倶に服んで結果を出そう。"我こそは現代の神農たらん"と人生意気に感ずる志のある者は来たれ。漢方の先生は薬物と患者である」と。坂東先生はこの言葉を山本先生とともに実践されてこられたのである。毎日患者に単味の生薬やエキス剤を飲んでもらい、5分、15分とその効果を試された。その膨大な実験の結果が本書の「薬能による分類」、「薬物解説」の章に結実しているのである。


    薬物療法とは、その病人の病態に最も適合した方剤を作り与えることであろう。そのためには、個々の薬物の作用(薬能)を知ること、薬物を組み合わせるとその作用がどうなるのかという方意を知ることが最も基礎的なことであろう。


    著者は「漢方はそれ程理解し難いものではない…漢方を理解するには病態と薬物の作用(薬能)との対応を知ることから入る方が理解しやすい…漢方の処方に用いられる基本的薬物の組み合わせ(構造)とその作用(薬能)を理解することから始めるのがよい」と喝破されている。本書の総論「薬能による分類」の章がその部分であり、著者が最も心血を注がれた所であろう。各論は疾病の多彩な病態に対するその応用編である。


    古人は適切な方剤を選択するそのノウハウを「証」として理解してきた。しかし、「証」(病態)の把握が、望聞問切の四診という原始的な診断法でしかなければ、同じ「証」だと診断しても、同じ病態でないことが多いのである。病人の「証」は古来の四診によるだけでなく、現代西洋医学的技術などあらゆる手法を利用して得るべきであろう。いわゆる「証」の背景にある病態の把握こそが重要なのである。


    著者は本書で「証」の把握に漢方的病態診断のみならず、西洋医学的病名と病態生理を取り入れ「証」の把握を容易にし、また「証」の把握の正確さを期されている。各論においては西洋医学的疾病分類に基づき、個々の疾病に漢方的病態診断を加え、病期・病態・病人の体質(正気の状態)を診断して、「証」に適合した方剤の組み立て方を述べられている。なぜその「証」(病態)にその方剤であるのか、個々の薬物の薬能と薬物の組み合わせによる作用(著者の言う基本構造)をもとに解説が加えられている。取り上げられた疾病も非常に多岐にわたっていて、著者の豊富な臨床経験を物語るものである。


    また本書の特質のもう一面は、各論における駆血剤の使用法にある。著者は、血というのはいろいろな病態に附属するものであり、特に難治性疾患、慢性疾患、女性の疾患は血への配慮が必要であると提言している。本書により、血の絡んだ疾病が如何に多いか、駆血剤の併用が如何に重要であるかを理解することができるであろう。
    今のところ血は臨床的仮説であり、本態は不明である。血の本態の解明は漢方医学に求められる大きな課題である。駆血剤の有効な西洋医学的疾患の病態から血の本態に迫るのも、その一つの方法ではなかろうか。


    本書で著者が目指した西洋病名別の漢方治療の方法は、漢方を学として作り上げる一つの方法であろう。漢方は術だと言われる人もいるが、学と術は両輪のように大切である。術はその人一代限りであるが、学は積重ねも改革もできる。そして著者は故山本巖先生とともに現代に合った漢方医学を作り上げることを目指してこられたのである。


    四診という原始的な診断方法で整理されてきた、いわゆる「証」にだけ基づいた漢方治療はそろそろ卒業すべきであろう。いわゆる「証」を顕現させる病態の把握に基づいた漢方治療こそが今求められているのである。
    その意味で、私は本書をこれから漢方医学の入門を目指す若い方々に推薦したい。また、いわゆる「証」が理解できなくて悩んでおられる方々にも一読をお薦めしたい。
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